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ゲゲゲの鬼太郎を主に、興味のある漫画やアニメの語り場デス★ ※ネタバレ注意※
指定CPバトン/鬼太郎×猫娘 小説①
【妄想部屋】のしげるさんからバトンを回して頂きました~バトンキャッチ
まだ[二択バトン]の回答が途中ですが、今週はアニメ鬼太郎の放送がお休みなので答えたいと思います。
因みに、「続きを表示」から先は、ギリギリ年齢制限を設けなくて良かった4部キタネコ小説を少しずつアップしてますので、興味のおありの方、キタネコが好きな方はドウゾ

【指定CPバトン】

まず指定されたCPは何ですか?
「鬼太郎」と言う事でしたので、私が一番プッシュしている「キタネコ」で
あなたの考えるそのCP傾向は?
第二部と第四部は甘×2で、第三部と第五部に関しては鬼畜…だったりして。

「続きを表示」からは4部キタネコ小説です。
鬼太郎が深手の傷を負って妖怪退治から帰還した――その知らせを化けガラスから聞き、居ても立っても居られなかった猫娘は、ありとあらゆる傷に効く薬草を胸に妖怪アパートを飛び出していた。
『鬼太郎っ…鬼太郎っ!』
溢れ出る涙もそのままに、風を切ってゲゲゲハウスへ駆ける。
やはり自分も付いて行けば良かった――うぅん、あの鬼太郎が怪我しちゃう位だから、相手は相当の妖力の持ち主だったに違いない。あたしが付いて行っても、ただの足手纏いになっただけ――。
否、今はそんな事どうでも良い。一刻も早く彼の元に行かなければ。
何時も土産を手に鼻歌交じりで歩む道が、今日に限って遠く感ずる。
焦れば焦るほど足は縺れ、息は上がる。
あと少し!もう少し!

「鬼太郎っ!!」
ゲゲゲハウスの暖簾を潜れば、皆、木の葉の布団に横になる鬼太郎を見守っていた。
仲間の表情から視線を移動させると、鬼太郎本人は包帯で身を包まれ、猫娘の心情とは裏腹に、穏やかな表情で眠りについていたようだった。
「ね、ねぇ?鬼太郎の傷はどうなの?酷いの?」
傷の手当をしたであろう砂掛けのオババに詰め寄る。
しかし、そんな事より、と「何でお前は鬼太郎が怪我した事を知っとるんじゃ」と返されてしまった。心配を掛けないためにも、連絡はよこさなかったはずだ、と。
何だか仲間外れにされてしまったような、そんな寂しい気持ちに襲われたが、化けガラスに教えてもらったと正直に答えた。
「そうか…」
肩を落とし、烏ヘリで同行した一羽じゃったんじゃろうな、と呟く。
そっと鬼太郎の眠る寝床に近づき、腰を下ろす。
その顔を覗き込むと―薬草が効いているのであろう―微かな寝息を立てて眠っていた。
『鬼太郎…』
学童服の下に隠された子供らしかぬ立派な肉体。しかし、連日続く戦いで付いた痛々しいほどの傷の数。
思わず目を伏せ、上掛けを掛けた。
「そうだ!皆、寝てないんでしょ?あたしが鬼太郎の事看てるから、少し眠ってきなよ」
じゃが…と、長老達は顔を見合わせる。
「あたしが鬼太郎に…うぅん、皆に出来る事はこんな事位しかないから…ね!」
それでも良い返事をしない長老達に、猫娘はもう一押し。
「あたしじゃ頼りない?大丈夫よ!オババに教えてもらった知識があるんだから!」
「う、うむ…では言葉に甘えて…」
半ば圧倒されるような形で各々首を縦に振り、重い腰を上げた。
「親父殿、儂と行こう。久しぶりに酒でも飲み交わさんか?」
子泣きはそう言いつつ、目玉親父をひょいと掌に乗せる。
「う、うむ…では儂が居らぬ間、鬼太郎を宜しく頼んだぞ」
「まかしといて!」――

各々の自宅へ戻っていく長老達を見送り、再度、鬼太郎の寝顔を見下ろす。
何も出来ない自分が悔しい。
こんな時、何て声をかけたら良い?何をしたら笑ってくれるだろう?
「きたろ…」
掠れた声で名を呼ぶ。
1人傷つく貴方に何も出来ないあたしを許して。
汗で張り付いた髪を優しく梳いてやる。
「…ん」
「!」
差し出した手を慌てて引っ込めようとすると、一瞬早く鬼太郎の手が伸びた。
幽霊族特有の冷たい手。でも、何処か暖かみを持った自分より大きな手が猫娘の手を握っていた。
そして遅れる事数十秒後、その団栗眼がゆっくりと開かれ、しっかりと目の前の幼馴染を捉える。
「あ、あの…っ」
不快にさせただろうか、思わずしどろもどろになる。
「猫…娘…」
瞳を細め、口元には微かな微笑を作る。それはまるで、戦いが終わった後の安堵の笑みに似ていた。
猫娘はほっと胸を撫で下ろす。
すると今度は、その目は辺りを見渡し始めた。
「?どうしたの」
「皆は…」
負傷した胸部が痛むのだろう、掌を宛がいながら上半身を起こそうとするのを猫娘が手伝ってやる。
「皆は大丈夫だよ。怪我もしてなかったみたいだし。凄く疲れてたから、あたしが休んでもらったの」
「そうか…僕が不甲斐ないばっかりに、皆には辛い思いをさせてしまった…。まだまだだね、僕も」
胸の奥から重たい溜息をフゥと吐く。
そんな彼の姿を見て、思わず猫娘は叫んでいた。
「そんな事ないよ!」
その気迫に団栗眼を見開き、鬼太郎は身を少し引いた。
傷に響いただろうかと小さくゴメン、と言って続けた。
「不甲斐ないだなんてそんな事…その怪我だって、皆を守るために負ったものなんでしょ?何時も誰かの為に戦って、誰かを守って…鬼太郎は凄いよ!…あたしなんて」
"あたしなんて"
猫娘は自身を責める時、何時も"あたしなんて"と言う。
鬼太郎の"不甲斐ない"と同じ事を言っていると本人は気付いていないようだが。
「猫娘が居てくれて本当に助かってるよ。僕が冷静さを欠いた時、何時も的確なアドバイスをしてくれるじゃないか。それに、君の声に救われた事もあったんだよ」
「鬼太郎…」
「強さって言うのはね、喧嘩で勝てる事だけが強いと言う訳じゃない。諦めない事、優しい心、忍耐強さ…全てとは行かないだろうけど、それらが強さに繋がっていく。僕はそう思うなぁ。ある意味、君は僕より強いよ」
励ますつもりが励まされている。
"あたしこそ不甲斐ない"
思わず口に出そうだったが、止めた。
「エヘヘ…!ね、汗かいてるでしょ?包帯、換えよっか。家から薬草持ってきてるし」
はにかむように微笑みながら、猫娘は新しい包帯の束を見せた。
身体に巻かれた包帯をペタペタと触りながら、鬼太郎は独り言のように呟く。
「う~ん…そうだなぁ。じゃ、宜しく頼むよ」
「OK!」
2007-07-28 Sat 15:25
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