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ゲゲゲの鬼太郎を主に、興味のある漫画やアニメの語り場デス★ ※ネタバレ注意※
【季節外れの】メフィスト二世×エツコ【悪魔くん】
※ご注意※
■今回で3回目のになります、悪魔くんのSSですが、今回もアニメ版・悪魔くんのメフィスト二世×エツコ小説になりますので、ご注意下さい。
■最終回から数年後、と言う設定ですので、オリジナルの設定が出てきますが、ご了承下さるようお願い申し上げます。数年後って言う所から、既にオリジナル設定ですな
■年齢制限は有りません。←管理人が書く小説にしては珍しい…。
■悪魔くんファンの新参者が書く小説ですので、度々、公式設定と違う内容を書いている場合がございますが、そこの所はスルーしてやって下さい。^^;
■誤字・脱字など御座いましたら、ご遠慮なく、管理人にご連絡下さい。宜しくお願いいたします。


ではでは…上記をお読みになった上で、それでもOK!(^▽^)bと言う勇敢な貴方様は、「続きを読む」へレッツ・ゴー!!

けたたましい蝉の声。熱で蜃気楼のように歪むアスファルトの道。微かな風に美しい音を奏でる風鈴。色とりどりの甘いシロップが宝石のようにキラキラと輝くかき氷。灼熱の太陽の下、ゆらゆらと羽根のように青空を漂う――黒。
ただでさえ暑いこの日本の夏に、全身黒に包んだ暑苦しさ全開のタキシード姿の男。
まだあどけなさの残るその青年は、頭上でカンカンと照る太陽を鬱陶しそうに見上げると、額に浮かぶ汗の滴を無造作に拭い、少しずつ高度を下げていった。

「ふぃ~…やれやれ!日本の夏ってのには慣れないもんだなぁ。こんなに暑いと身体が氷みたいに溶けちまうよ」

ぶつくさと呟きながら、住宅地の一角にある、とある住宅の二階のベランダにふわりと降りたった。

「やぁ、メフィスト二世。戻ってきたのかい?」
「お?悪魔くん!」

彼の気配に気づき、山のように積まれた古びた書物を上手い具合に退けながら“悪魔くん”と呼ばれた青年はメフィスト二世が重たげに持っていた荷物を受け取り、ベランダを開けてやった。

「研究の方はどうだい?順調?」
「あぁ、まぁね。こないだメフィストに借りた本のお陰で大分前進したよ。向こうに帰ったら有り難う、って伝えておいてくれるかい?」

“悪魔くん”こと埋れ木真吾が真面目くさった表情でそう言うと、メフィスト二世は靴を乱雑に脱ぎ捨てながら、ケタケタと笑った。

「親父にゃラーメン奢ってやればイチコロさぁ!ま、そう言う俺もだけどね」

救世主としての使命を果たした後の真吾は、言わば古書の向こうの存在だった全てを目の当たりにし、益々悪魔や古代魔法に対しての興味は深まるばかりであった。
それは少年から青年へ、大人に成長した現在も変わる事はない。
だが、人間界に存在する資料だけでは真吾や疑い深い人間を納得させる事は出来ない。そこで、悪魔界の頭脳である二世の父―メフィスト―に協力を仰いでいるのだ。

「ほらっ!」
「!?」

メフィスト二世は手に持っていた紙袋の中から何か棒状の物を取り出すと、それをポンと真吾に放って寄越した。ヒヤッとした冷たい感覚が受け取った掌に伝わり、熱を持ち、汗ばんだ掌に心地よい。

「あんまり根詰めると脳が沸騰しちゃうぜ!程々にな」
「メフィスト二世…」

乱暴な言葉の中にも真吾を気遣うメフィスト二世の優しさに、気恥ずかしさから火照った頬に冷たいアイスキャンデーをそっと寄せた。

「あ、有り難う…」


一方、メフィスト二世はトントンと心地よい足音を響かせながら一階へと舞い降りる。
真吾の両親は相変わらず地下にある作業場で夢の雑誌連載に向けて目下原稿中であるらしい。一階はガランとして静まり返っていた。
だが、微かに聞こえる物音をメフィスト二世は聞き逃さなかった。

「よ!今戻ったよ、エッちゃん」
「あっ!」

メフィスト二世の声に誘われ、“エッちゃん”と呼ばれた娘は心底嬉しそうに彼の方へと顔を向ける。刹那、肩まで切りそろえられた髪がフワリと靡く。少し首を傾げて微笑む彼女が彼はお気に入りだった。

「んもぅ!二世さんったら!突然、家飛び出して行っちゃって…どこ行ってたの?」
「んん?あぁ、ちょっとね!―…それはそうと、エッちゃんも何か研究してンの?」

エツコの手元にある分厚い本とノートを指さしてメフィスト二世はさり気に彼女の側に腰を下ろす。

「やだ!お兄ちゃんと一緒にしないで!これは夏休みの課題よ。いわゆる宿題ってやつね」
「ふぅ~ん…。休みなのに勉強しなきゃいけないのか?…大変だねぇ、人間も」

見た目が人間である彼が言っても、どうも説得力がないのだが。彼の場合、学校や勉強と言うものに余り執着がない。それよりも、ただ単に何かに束縛されるのが嫌いなだけなのだが。

「でもっ!時に休憩も大切だよな」
「?」

メフィスト二世は手に持ったステッキを分厚い本とノートの上でかざすと、まるでマジックのように一瞬で消し去ってしまった。

「!?!?」

目を黒白させているエツコを余所に、メフィスト二世は彼女の目の前に微かに白い蒸気を放っている紙袋をドン!と置いた。

「?なぁに、これ」
「うん?暑いからさ、アイスクリーム持ってきたんだ。好きなの取って食べなよ」
「い、良いの…?」
「あぁ、勿論!みんなの為に買ってきたんだからさ」

そう言いながらアイスキャンデーをパクリと頬張るメフィスト二世は、実に旨そうにアッという間に平らげてしまった。

「ほらっ!エッちゃんの好きなイチゴミルク味!あっちでも旨いって有名なアイスクリーム屋のだから最高に旨いぜ!」
「あ、ありがと…」

魔界と人間界とでは美味の感覚も微妙に違う所だが…見た目は人間界のそれと同じようだ。

「最初はさ、エッちゃんの為だけに買いに行ったんだけど、悪魔くんもパパさんもママさんも、もちろん俺も暑さで溶けそうになってるだろ?だから、みんなの分まで買ってきたんだ」
「わたし…達のために…―?」

――わざわざ魔界へ戻ってまで…?

黒悪魔の残党がいつ襲ってくるか分からないから、と、ほぼ毎日、人間界へ―と言っても、埋れ木家とメフィスト家の往復だけなのだが―訪れている彼だが、魔界と人間界への移動距離は、かなりのものらしく、空を飛ぶ事が好きな彼でも体力的にもその移動は大変な事らしいのだ。

 『…それなのに…』

――それなのに。

彼は自分(達)のために、それだけの為に魔界へ、エツコには想像すら出来ない距離を舞い戻り、手元のこれを買いに走ってくれた。

『嬉しい…』

素直にそう思った。
色々な経緯を経て、メフィスト二世とエツコは主君と臣下と言う間柄になった訳だが、友として、恋人(?)として彼のそんなさり気ない心遣いが嬉しかったのだ。

そんな彼に、エツコは何かお返ししたいと思った。

「…ね?何かお礼させて?」
「?お、お礼…?」

エツコの予想外の言葉に、元から大きな目を更に見開き、オーバー気味に驚くメフィスト二世。
勿論、断ろうと思った。その気持ちだけ受け取っておく、と。だって、自分が勝手に考えて取った行動だったから。

だが、エツコの瞳は真剣だ。

「ね!」
「!あ…うん…そう、だな」

半ば圧されるように思わず返答をしてしまったメフィスト二世。もう後戻りは出来なかった。

なら、最高に忘れられないような“お礼”を頂こう。

「う…ん…じゃあ……“キス”!エッちゃんからシてくれた事、ないよな!?」
「キ、キス…!?」

お礼、とは言ったものの、まさかメフィスト二世がそんな物を要求するとは夢にも思わなかった。
判断に困っていたエツコだったが、痺れを切らしたメフィスト二世は腕を伸ばし、エツコの華奢な身体を力強く抱きしめた。

「ね…?」
「あ…あの…っ」

一瞬で立場は逆転。今度はメフィス二世がエツコを圧す番だ。
エツコの真っ白な肌は一気にピンク色に染まり、触れる肌から忙しく脈打つ心臓の音が心地よく聞いてとれた。

「ん…?」

メフィスト二世は回した腕でポンポンと軽く背を叩いて諭すと、エツコは観念したのだろうか、真っ赤な顔を隠すかのように俯き加減で蚊の飛ぶような微かな声で言った。

「…分かったわ。じゃあ…目、瞑って…?」
「目?…うん」

本当は、キスする瞬間の彼女の表情を見てみたかったのが本心だったのだが、まぁ仕方ない。何せ、彼女から彼にキスをするのは初めてだったから。

メフィスト二世が瞼を静かにゆっくりと閉じた事を確認すると、エツコは少しだけ背伸びした。

「…じゃあ…するね」
「あぁ」

少しずつ2人の距離が近づく。
肌の温度が、吐息が、そして、唇…が――「こらっ!お礼はラーメンで良いんだろっ!?」
「痛っ!」
「キャッ!」

こめかみに怒りマークを浮かばせた真吾が投げた分厚い書物がメフィスト二世の後頭部へ見事にクリティカルヒット!その振動で、シルクハットのツバが額に直撃し、痛みに悶絶するエツコ。

痛々しい連鎖でできたタンコブを押さえながら、メフィスト二世は残念そうにため息を吐いた。

「何すんだよ~!?悪魔くん!後少しでエッちゃんとキスできそうだったのに~…!」
「そんなのは余所でやってくれ!」

真吾にエツコとのキスを邪魔される事、数回。

メフィスト二世がエツコから“お礼”を貰えるのは何時になる事やら…。

―END―

まだ数えるほどしかキス出来てないメフィ二世とエッちゃん。こりゃあもう、結婚するしか無いね!w
しかし、メフィスト二世の口調が定まらないw
2009-09-13 Sun 12:14
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